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効果的な取材方法とは。コツややり方、アイテムなどをご紹介。

miho
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ライターになりたいという人から取材が上手くなりたい!という声を聞きますので、私なりのコツや方法などを紹介しますね。

取材時間は書く内容によりますが、30分〜1時間程度。
そのなかで効率よく、相手に話してもらい、必要な情報を収集する必要があります。

取材前に押さえておくべき3つのポイント

何のための取材かテーマを把握する

大抵の場合は、クライアントワークで取材をすることになると思います。
なので、そのクライアントがライターであるあなたに、どんな記事を求めているかを把握しておく必要があります。
ライティングと一口に言っても、その手法はさまざま。
広告宣伝のための記事制作なのか、就活生に向けた社長メッセージをまとめるのか、では質問内容も全く違ってきますよね。
取材の本来の目的がどこにあるのかをクライアントさんに聞いて把握しておきましょう。

取材対象者や会社について調べる

私はいつも、取材が決まったら取材の前日までに取材対象者についてわかることをインターネットで調べます。
例えば取材対象者がブログやインスタグラムなど発信する場を持っていたら、ある程度目を通しておきます。過去にどこかの媒体で取り上げられていたら、それに目を通すのもいいですね。
会社で働く社員で、人物名を調べても出てこない場合は、会社の事業内容や仕事内容を把握しています。また会社の事業以外の活動CSRについても調べておきます。
こうした取材の事前準備は取材対象者の考え方や会社の考え方など、取材対象者周辺の土壌に前もって触れることができるから必要なのです。

取材シーンをイメージし、質問を考える

事前に取材内容を自分のなかにインストールし、取材するイメージを行いながら、質問事項を考えておきましょう。
取材に慣れるまではトークスクリプトを準備するのもお勧めです。
トーククリプトとは、取材の台本みたいなもの。あらかじめ質問事項を書いておき、ロールプレイングするのもいいですね。
取材当日は相手を前にすると緊張してしまいます。
なので、十分な練習をしてきちんと準備しておくことで緊張を和らげることができますよ。

取材に必要なアイテム4選

これがあればいつでもライターとしてスタートできる!というアイテムをご紹介します!

ICレコーダー

取材は相手と対峙して会話のキャッチボールを続ける格闘技!
とにかく、相手の話した言葉を聞き逃さないようにしておく必要があります。
とはいえ、聞き漏らしや聞きづらいことも多々あるんですよね。
そんなときはICレコーダーがあれば安心です。
私は基本的に取材時はレコーダーを持参して、「記録のために録音させてもらいますね」と一言述べてから録音するようにしています。
この「録音してますよ」という過程を経ることで、「言った」「言ってない」といった議論をしなくて済むんです。なので、何かあったときのためにも録音を相手の前で行うことをお勧めします。

コンパクトで軽く、長時間録音も可能なこちらがおすすめ。私も使っています!


ノート・筆記用具

録音だけでノートを取らないというライターさんもいますが、私はノートにもメモ書き程度ですが、書いて残すようにしています。
なぜなら、要点がわかるからです。
原稿執筆時、録音を最初から全部聞くのは大変な労力と時間を要します。
録音を聞くのは、「どうだったかな?」と内容を確認したいときだけ。基本はメモで書き進めています。
ノートといっても私は特別こだわったものを使っているわけではありません。ちゃんと開いて文字が書きやすいものを選んでいます。また、ノートではなくコピー用紙をそのままバインダーに挟んで持参することも多々あります。
取材した内容が機密情報の場合もあるので、取材に使ったノートやメモ用紙は処分前提にしています。
また、ペンは書きやすくて見た目にテンションがあがるものをチョイスしています。
高級なブランド万年筆もいいけれど、なくしたらショックなので、これくらいの価格帯が私にはちょうどいいと思っています。


ノートはポイントが貯まりやすいときにまとめ買い!

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ノートパソコン

ノートに文字を書くのではなく、そのままノートに書く感覚でパソコンに打ち込むためにパソコンを持参する人もいます。

今私が使っているパソコンはデスクトップなのでできませんが、今度からは私もノートパソコンを買って、取材に持参しようと考えているところ。なぜなら、メモ書きした内容を再度帰って家で打ち込むのは二度手間だからです。

しかも!最近ワードに付いた機能。マイクマークを押すと、自動で話した内容を文字起こししてくれるではありませんか!
あれを知ったときは、テープ起こしっていう作業はもうなくなるな。。。と思いましたよ。
というわけで、メモ書きするにも文字起こしするにもPCあれば無敵かもしれませんね。


一眼レフカメラ

媒体やクライアントの要望によりますが、カメラマンがいない取材の場合、ライターがカメラを持って撮影しなければならないことがあります。

なので、カメラは必ず1つは持っておきましょう。

最近はカメラよりも性能がいいので、と携帯を持ち出す人もいますが・・・。
ちょっと待ってください。

以前、ライター仲間がコンパクトなミラーレスカメラを持ち出して撮影しようとしたら、お店の人に「そのカメラで撮影するの?(もっと大きめのカメラマンが撮るようなやつで撮らないの)」と言われたそうです。

カメラの性能に疎い人にとって、「コンパクトなカメラ=簡易なもの」と考えられがち。
一方、私が昔のゴツめの一眼レフで撮影していたら、「撮影もするんですね〜」と感心してもらいました。

少し状況は変わりつつあるとはいえ、携帯よりもカメラで撮影されたほうが、「すごくいい感じに撮ってもらえてそう」と思って喜ばれるので、一眼レフカメラは一応持っておくといいと思います。

私が使っているのはコレ!


相手の言葉をたくさん引き出す取材のコツ

昔の私は、「取材対象者が話してくれなかったから書けなかった」と、さも自分は間違えていない!といわんばかりに編集部に楯突いていましたが。笑
話してもらえるように働きかけるのもライターの腕の見せ所。
取材テーマによって必ず聞いておくべき内容があるのはもちろんのこと、深掘りすることで核心に迫ることができる内容もあります。ここでは取材時のコツをお教えしますね。

【取材前】まず名刺をもらったらひとこと!

最近ではリモート取材も増えましたが、対面での取材の場合、名刺交換がファーストステップになると思います。
で、この名刺交換。さら〜っと済ませてしまうことが多いのですが、このチャンスを逃さないようにしてください。

みんな、名刺を下から渡そうとか、名刺入れをお盆のようにして受けようとか、そういうマナーにばかり気を取られて、結構緊張している瞬間です。(若手の社員さんの場合は特に)

でも、本質はそんなことよりも、相手にどう自分を印象づけるかが大切!!

私は名刺をいただいたら、まずお名前を読むようにしています。
岩澤さんだったら、「いわさわ」さんか「いわざわ」さんか確認することができます。

あと、素敵な名前だなと思ったら、「素敵な名前ですね」と言うし、かっこいい名刺だったら「素敵なデザインですね!」と目を丸くして言います。
どれも嘘ではなく本当のことですが、こういう会話がその後の取材に大きく影響してきます。
取材はする方だけでなく、受けるほうも緊張しているのです。
だから、相手を和ませる意味でも、なにか1つ会話のきっかけを見つけて話しかけてみましょう。

【取材前】取材に入る前に取材の趣旨を相手に伝える

用意してきたトークスクリプトをもとに、いきなり取材を始める。
私も初期はこういう感じでしたが、正直、唐突感が否めない。
またウォーミングアップなしに急に聞かれても、相手は少し戸惑ってしまいます。
とはいえ、取材慣れしていないなかで、昨今の経済状況などから入る、ということも難しい。
であれば、絶対これです!

最初に、今日の取材の趣旨を話すのです。
「今日は御社の採用サイトのなかで、社長メッセージのためにお時間をいただきました。なので、就活生に向けたメッセージとして、求める人物像や会社のビジョンなどをお聞かせください」といった具合に。こういうことを教えてください。こういうことを聞きたいです、とあらかじめ伝えておくのです。すると、相手の頭のなかに一本の軸ができ、話すときにあちこち行かず、就活生のためにどういう言葉遣いで、何を話そうか、と考えて話してくれます。

いざ取材が始まったら、用意していたトークスクリプトや質問の紙をもとに順番に聞いていきます。

【取材中】リアクションは大きめに。聞く姿勢を保つ

取材の使命は、聞き役に徹し、相手の言葉を引き出すこと。
取材対象者に「聞いてる?」なんて思われようものなら、取材者失格!!

相手の目を見て、うんうんと頷き、「へぇ〜」と唸ってみたり、笑ってみたり、「鳥肌が立ちました」と感想を述べながら、相手の言葉を引き出します。
とにかく相手を乗せるのです。

質問事項から少し外れた答えが返ってくることもあります。そのときもすぐに「そうではなくて」と切り返すのではなく、まずは流れに沿って聞いてみましょう。その話の先に答えがあるかもしれません。答えを急ぎすぎてしまうと、相手が萎縮したり、怒らせてしまうかもしれません。

あまりに話が脱線してしまうと、相手から「で、質問は何だったっけ?」と聞いてこられるパターン、結構あります。そのときに、質問事項を再度投げ掛ければいいのです。

意外に脱線したなかのエピソードに本質が眠っていたりすることもあるので、それはそれでメモしておく。すると、執筆時に大切な切り口となってくれるかもしれませんよ。

【取材中】「こういうことですか?」と確認する

取材していると、話の内容が難しく、一回聞いただけでは理解できないこともあります。
特に専門分野になると専門用語が飛び交うこともしばしば。
取材対象者の周辺には、同じ専門知識を有している人たちが大半という環境なので、「わかるだろう」と思って話をするのですが、聞いているこっちにはさっぱりわからない、ということが多々あるんです。

そういうときは、自分の解釈が合っているか「こういうことで間違い無いですか?」と聞くようにしています。そうすると、「はい、そのとおりです」とか「いえ、こういうことです」と答えてくれるのです。
また、例え話にして話してもらうのもテです。私は自分から「例えば○○は○○ですが、それに似てますか?」と聞くようにしています。すると、違う場合にも、別の例えを用いて答えてくれるのです。

【取材中】緊張をやわらげるための会話を投入

相手が緊張して、なかなか言葉が出ないことがあります。
それはいいことを言おう、記事になるのだから、きちんと話さなければ、と気負っているのかもしれません。
そんなときは「一言一句が文字起こしされるわけではなく、要点を絞って編集しますから気軽におっしゃってくださいね」と言うようにしています。

また、相手の話のなかに出てきたキーワードを拾って、自分の失敗談などを話し、相手を笑わせ、リラックスムードを作る、というのもテです。

あまり頻発すると、取材が前に進まないので注意したいところですが、円滑な取材のために、ちょっとしたお笑いを入れるのは、潤滑油として効果的だと思います。

【取材中】余談だけど…に面白い話が出てくる

質問内容を決めて進めていきますが、それらの質問内容をすべて聞いたら終わり、ではありません。取材は生物です。質問からさらに深掘りする内容や、取材するなかで準備段階では見えなかったことがわかり、聞いておきたいポイントが増えてきます。そのときは台本通りにするのではなく、臨機応変に対応しながら、話を進めていきます。

私が大切にしているのが、「余談だけど」と切り出してきた話。この余談、記事にならないことが大半ですが、その話が具体的であればあるほど、より理解を深められるという側面があります。要は質問で答えてくれた内容に置き換えたとき、なるほど!と思えるのです。

また、余談を話してくれるのは相手がリラックスしている証拠。取材がいい感じに進んでいることを象徴しているといってもいいでしょう。
いろんな話を引き出しておくのは執筆時に大きな力になってくれます。

【取材終わり】感想を述べ、要点を口頭で述べる

取材が一通り終わったら、まずは「今日はお忙しいなか、お時間をいただきましてありがとうございました」とお礼を言いましょう。

その後、「今日のお話のなかでも、○○のお話は今回のテーマにぴったりの話題だったので、それを冒頭に書きたいと思います」とか「○○のお話は読者の気になるポイントなので入れますね」と言った具合に、お話いただいた内容のおさらいの意味も込めてお伝えしましょう。

初めのうちは、取材がおわった〜!という達成感のみで、まとめの言葉まで出ないかもしれませんので、「○○のお話は興味深かったです」と個人的な感想を述べるにとどまっても構いません。

さらに、私は最後にこう聞いています。
「私からお聞きしたこと以外で、読者に伝えたいこと、ありますか?内容が重複しても構いませんのでおっしゃってください」と。
すると、取材対象者もあらためて取材を振り返り、「あぁそうだこれ言っとこう」とか「これを大きく扱ってほしい」と言ってくれます。そうすると、こちらも取材した内容をまとめやすくなるのでおすすめですよ。

取材は数をこなせばうまくなる

効果的な取材方法、といった切り口で、私の経験談をもとにお話しましたが、結論、取材は数をこなせばうまくなります!笑
私も最初は汗かきながら、ぎこちない感じで取材をしてきました。
でも、数をこなすうちに、慣れてきますし、相手をリラックスさせることが大切とも学びました。

取材は質問を聞いて終わりではなくて、その先に文章制作が待っています。
自分が書くときに困らないよう、十分に聞いておきましょうね。

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ABOUT ME
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コピーライター
フリーランスコピーライターとして2009年に独立。会社やお店、人の紹介記事を作成したり、ブランディングに携わっています。
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