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個人をブランド化する、セルフブランディングに注目が集まるワケ。

miho
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最近よく聞くセルフブランディングって必要ですか?

市場が成熟してくると他社(者)との差異化のためにもセルフブランディングは求められるようになります。

セルフブランディングを行う理由はひとつ。選ばれる存在になるため。
ここでは、セルフブランディングが必要とされるようになった背景と、セルフブランディングをするうえでの注意点やコツについてご説明します。

セルフブランディングが必要とされるようになった背景

以前からブランディングは大切だと言われてきましたが、セルフブランディングという言葉はこれまであまり聞いたことがありませんでした。最近になってよく聞く言葉です。

ひと昔前までは自分で商売をする場合、店舗を構えたりWEBサイトを作ったりして、どういうお店か、取り扱うものは何かという明確なものをお客様に提示する必要がありました。

しかし、インターネットが普及したことに加え、いろんなSNSのプラットフォームができたことにより、仕事のあり方が大きく変わりました。店舗やホームページがなくても、SNSだけで、もしくはSNSと他のプラットフォームを合わせることで商売が成り立つようになったのです。これが、セルフブランディングが必要となった要因のひとつと言えると思います。

つまり、お店やWEBサイトがない代わりに、“人”に焦点が当てられるようになったことで、自分自身をブランディングする必要が出てきたのです。

お客様は信頼する人から、信頼できるものを買いたいと思っています。その信頼を勝ち取るために、セルフブランディングはいま、欠かせないものとなっています。

セルフブランディングを行う上での注意点

では、効果的なセルフブランディングとはどうあるべきなのでしょうか。一緒に考えてみましょう。

セルフブランディングについて考える前に、ブランディングについての情報を頭に入れておく必要があります。参照:ブランディングとは

痛い人と思われない情報発信をする

皆さんも一度や二度は目にしたことがあるのではないでしょうか?キラキラした自分ばかりアップしている人や実態が伴わないのに自費出版した本を掲げてシゴデキを装う人たち。
これらは痛いセルフブランディングと言われています。要は、正しいセルフブランディングを理解できておらず、間違った手法をとってしまっている人たちです。

ブランディングの意味を分かっていないとこうなってしまいます。
ブランディング6つのステップでもお伝えした、ブランディングの基本はこちら。

  • 現状を分析し、ポジションを確認しよう
  • 自社の強みを見出そう
  • 他社との違いを明確にして方向性を定めよう
  • コンセプトを決めよう
  • タグラインを作ろう
  • ロゴデザインを作ろう

これは会社の場合ですが、セルフブランディングに置き換えるとこのようになります。

  • 現状を分析し、ポジションを確認しよう
  • 自分の強みを見出そう
  • 他者との違いを明確にして方向性を定めよう
  • 肩書きを決めよう
  • ストーリーを作ろう
  • アイコンを作ろう

セルフブランディングとはないものを作り出して見せるのではなく、自分のスキルや考えをさまざまな手法で表現し、伝えていくことです。

自分の言葉で語れることだけを語る

ある人のインスタグラムのリールを見ていて思ったのですが、原稿を読んでいる、もしくは言わされている、というのは不思議と見ているこちら側に伝わるものです。
逆に、その人の言葉で語られているものには心を揺さぶる力があります
人間はたった数秒で、その話が“語っている人のなかから出た言葉”なのか、言わされている言葉なのか分かってしまうのだと、気付かされました。

ブログや投稿など文字にしても同じです。やはり、誰かが言っていたことをそのまま掲載したり、AIにお題を出して書いてもらった原稿には、熱量や温度がありません

こんなことをしていてはセルフブランディングに逆効果です。読み手が情報だけが欲しいのであればともかく、その先に自分を選んでもらいたいと考えているならなおさら、自分だけが語れるものを語るべきなのです。

好感の持てるセルフブランディングのコツ

必要以上に自分を大きく見せない

等身大であることを心がけましょう。
大きく見せても実態が伴わないと、実際お客様と対面したときに「あれ?この人やっぱり信用ならん」と思われてしまいます。
対面しない場合でも、あなたの商品やサービスを買ってくれるかもしれないのですから、内容が伴っていないとがっかりされてしまいます。

私の肩書きはコピーライターですが、このブログを立ち上げる際、「個性を魅力に変えるコピーライター」と名乗ろうと思っていました。結局ブログの横に書いたメッセージと重複するため取りましたが、コピーライターとはどういう者なのかを伝えるために、肩書きの前に何かワンフレーズを入れようとしたのです。

ここで気をつけたいのが必要以上に大きく見せないこと。私が考えた「個性を魅力に変える」というのはコピーライティングでは当たり前のこと。仕事をするうえで、当たり前にやっていることをそのまま書いたに過ぎません。
ただし、「コピーライターはCMのキャッチコピーを作る人」と思っている人にとっては、「そんなこともしてくれるんだ」と思ってもらえるわけです。

自分が何屋さんなのか、どんな強みや視点で仕事をしているのかを肩書きに添えてあげるのはオススメです。

自分のフィルターを通して情報発信する

ブログ、YouTube、インスタグラム、ラインなど、セルフブランディングをしている皆さんは、さまざまなツールを使って情報発信をしていると思います。

同じテーマで定点観測していると、「あれ?どこかで聞いたことあるようなセリフ」と思うことがありませんか?元ネタはどこか別のところにあるということです。

それ自体がまずいとは思いません。私も本を読んだり、YouTubeを見たことをテーマにブログを書くこともあります。ただし、必ず自分のフィルターを通したものをアウトプットするように心がけています。そうでなければ、読者に見破られてしまうからです。どこかから拾ってきたものだな、と。読者や視聴者は実に簡単に嘘を見破ります。それは信用の崩壊につながります。

だから、ネタはどこかで見つけたものであっても、必ず自分の考えを織り交ぜながら伝えることを心がけてください。その熱量に共感してもらえる人が現れるはずです。

自分の想いを言語化して掲げる

事業の目的を明確にし、他者との違いや自分の強みをしっかり分析しておきましょう。そして、ブランディング6つのステップでお話したように、自分の想いを言語化して、きちんと掲げておきましょう。
例えば○○に悩む人へ。とか、こういう経験から○○の必要性を強く感じて○○を始めた、というように、ターゲットや目的がわかるような書き方も親切ですね。

それ以上に挑戦してもらいたいのが、コンセプトやタグラインの作成です。
考え方のコツは“あなたのサービスや商品を通じて、お客様にどんな未来を届けたいか”。この視点で考えていくと、コンセプトが見えてきます。

何ができるかを羅列するのではなく、お客様にどんなベネフィットがあるのかを考えて言語化してみましょう。

できたら、プロフィールやトップページなど、目につくところに書いておきましょう!

自分にしかないストーリーを味方につける

ストーリーは、セルフブランディングの要といってもいいのではないでしょうか。

余談ですが、私が運営しているセルフ写真館は、コピーライターが運営するセルフ写真館ということで、「背景にストーリーを」というキャッチコピーを掲げています。
そのメッセージにも書きましたが、スペックを並べるだけでは売れない時代になっているという実感があったからです。

お客様がストーリーに共感し、また憧れてもらうことで、お客様の心を繋ぎ止めることができます。それがあるから「あなたから買いたい」と思ってもらえるのです。

ストーリーとは、あなた自身のルーツであり、商品に対する想いであり、未来へのメッセージです。商品・サービスを扱っているあなたが、誰よりも一番強い思い入れがあるはず。だから、語れるはずです。
細部にまで目をやり、あなただけのストーリーを紡ぎましょう。

ファッションやヘアスタイルに統一感を持たせる

今度は見た目のお話。セルフブランディングでは、やはり見た目も大切です。
例えばインスタグラムのリールで有名なモリベユリさんはショートカットの黒髪で、ファッションも黒をベースにしています。赤いリップも印象的。このようにブレないファッションで、世界観を印象づけていくという手法です。

昔から、黒柳徹子さんや和田アキ子さんのヘアスタイルも変わりませんよね。カズレーザーさんもいつも真っ赤の衣装。そして金髪ヘア。
○○さんといえばコレ。と言われる何かがあるというのは、イメージの定着がスピーディで覚えてもらいやすいメリットがあります

そういえば、大学時代、緑が大好きな友人がいて、上下の服はもちろん、カバンも靴もぜーんぶ緑!という子がいました。元気かな、あの子。。。

まとめ

セルフブランディングは「自分」を知ってもらい、安心して、またはファンになって買ってもらうために行います。
ここでは商売をする想定で考えたので、買ってもらうため、と書きましたが、サラリーマンでもセルフブランディングを行うことで選ばれる人材になれます。ファンを作ることができるのです。ブランディングの意味を履き違えることなく、上記を意識しながら効果のあるセルフブランディングを行ないたいものですね。

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ABOUT ME
miho
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コピーライター
フリーランスコピーライターとして2009年に独立。会社やお店、人の紹介記事を作成したり、ブランディングに携わっています。
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