起業すると必要になる屋号の決め方について。
やっぱり屋号でお店の人気に影響するものなんですか?
必ずしもそうではありませんが、意識すべき点はあります。解説しますね。
事業立ち上げの際、屋号を何にしようか迷うことあると思います。屋号は子どもの名付けと同じくらい思い入れも強くなるでしょう。ここでは屋号の決め方についてまとめてみました。
屋号の決め方 4つのポイント
個人事業主、フリーランスの方にとっての“社名”ともいえる屋号。
大切な屋号を決める際に以下の4つのポイントを押さえて考えましょう。
業務内容が連想できる屋号をつける
私が立ち上げたセルフ写真館はframeという名前です。このように、事業のイメージがわかりやすいことは覚えてもらいやすく、メリットが大きいでしょう。
また「○○レンタルスタジオ」「○○工務店」のように何屋さんなのかがわかる屋号もお客様に理解されやすく、親切な名付けといえるでしょう。
言いやすく、書きやすい屋号にする
お客様に連絡するときや電話をかけるときに、屋号+名前を言う機会が増えると思います。また、ラインやメールなどで名乗ることもあるでしょう。
そんなときに、言いやすく、書きやすい屋号はストレスフリーにしてくれます。
イメージしてみてください。電話や直接会って名乗るときに言いにくい屋号だったら。メッセージに書くときにアルファベットや数字が交互に入っていたら。
結構大変ですよね。
また、お客様も検索しようとしたときに、時間のかかる屋号は嫌われてしまいそうです。
言いやすく、書きやすいというのもひとつの軸に考えてみましょう。
事業を通して叶えたいビジョンを屋号にする
業態や事業内容がわかる屋号を選ぶ方が大半ですが、その事業を通じて、どんな未来を描きたいかというビジョンを屋号にする人もいます。
こうなると他店との差別化が出やすく、検索結果も唯一になることもあるでしょう。
またブランディングの一環としても効果を発揮します。
フィロソフィーのある屋号は、それだけでお客様に強いインパクトや共感を与えることができるからです。
○○屋さん、である以上に、どんな価値を提供する場所でありたいか。そういった視点で考えてみてください。
ドメインが取れる屋号を選ぶ
起業したら、ホームページを制作することになるでしょう。
その際、屋号をドメインにしたいと考えると思います。ただ、すでに取得されていると使えないため、事前に確認しておきましょう。
ドメインの取得ができるかどうかは
で調べられます。
屋号で検索するとすぐにあなたのホームページにたどり着いてくれるのが理想です。
まずはチェックしてみましょう。
もちろん「○○-takamatsu」のようにエリアをプラスさせることで取得できるケースは多々ありますので、あまり不安にならなくても大丈夫です!
屋号を決める際の3つの注意点
昔は自分が住むエリアに同じ名前がないか確認すればよかったですが、最近ではインターネットで情報検索するため、他社と被らない名前をつけることが必要になっています。
ありふれた名前を避けよう
名字+業態で起こりやすいのがこのパターン。○○工務店、○○商店など、よほど変わった名字でない限り、日本中かなりの数の同じ屋号ができてしまいます。
こうなるとお客様がインターネットで調べたいと思ったときに、検索しても辿りつかないという事態になってしまうのです。
そのためにも名字+業態で屋号を考える場合は、少し慎重に考える必要があります。
商標登録されていないか確認しよう
商標登録されている名前は使うことができません。
商標登録は特許情報プラットフォームで検索できますので、名前の候補が上がった段階でチェックしておきましょう。特に同じエリア、同じ業種で同一の名前を使うとお客様が混乱するだけでなく、トラブルに発展する可能性があります。気をつけましょう!
ネーミングの商標についてはこちら。参照:商標チェックは忘れずに
誤解を招く言葉を入れないようにしよう
例えば屋号に「○○会社」や「○○法人」という名称は使えません。
理由は明確。
会社でも法人でもないからです。名刺を受け取った人、看板を見た人が、勘違いするような名前はつけられません。
屋号が決まったらすること
屋号が決まったら、開業届の欄に記入して提出しましょう。
開業届を作成する段階で屋号が決まっていない場合は空欄でもOKです。
屋号がなくても開業届の申請はできますので、事業開始から1ヶ月以内に提出しましょう。
まとめ
店名や屋号は愛着のある名前がいいですが、自分の強い思いだけに込めるよりも、お客様目線になって考えるようにしましょう。
お客様が
覚えやすいか、書きやすいか、言いやすいか。混同しないか。
そう考えると愛される屋号になりますよ。ぜひ試してみてくださいね。